この記事を読んでいるあなたは、「サロンの集客をなんとかしたい」「Googleマップがいいと聞くけど、何から手をつければいいかわからない」と悩んでいませんか。
専門用語が多くて難しそう、時間もかかりそう、と後回しにしてしまう気持ちは非常によくわかります。
しかし、ご安心ください。
この記事では、まず最初に「今日中にできること」をまとめた完全チェックリストを提示し、その後で各項目の目的や具体的な手順を一つひとつ丁寧に解説していきます。
この記事を最後まで読めば、あなたがやるべきことが明確になり、サロンのGoogleマップ集客を成功させるための具体的な一歩を踏み出せます。
【結論】サロン集客はこれで完璧!今日中にできるGoogleマップ対策チェックリスト
集客を成功させるために、まず何から手をつければ良いのか、結論からお伝えします。
以下のチェックリストが、今日あなたに取り組んでいただきたい全ての作業です。
まずはこのリストを印刷するかスクリーンショットを撮って、全体像を把握してください。
この後の章で、このチェックリストの項目一つひとつの目的と、具体的な手順を詳しく解説していきます。
ステップ1:まず終わらせたい基本設定(所要時間:約30分)
- [ ] Googleビジネスプロフィールに登録する
- [ ] オーナー確認を申請する(ハガキの郵送依頼など)
- [ ] サロンの正式名称を正しく入力する
- [ ] サロンの正しい住所と電話番号を入力する
- [ ] 地図上のピンが正しい場所を指しているか確認する
- [ ] あなたのサロンに合ったビジネスカテゴリ(例:美容室、ネイルサロン)を設定する
ステップ2:お客様の信頼を得る情報入力(所要時間:約40分)
- [ ] 曜日ごとの正確な営業時間を入力する
- [ ] 祝日や連休など、特別な営業時間を設定する
- [ ] サロンの強みや雰囲気が伝わる魅力的な説明文を書く
- [ ] 提供しているサービスメニューと料金を具体的に登録する
- [ ] 予約サイトやホームページのURLを正しくリンクさせる
ステップ3:視覚で魅力を伝える写真設定(所要時間:約20分)
- [ ] お客様がお店を見つけやすい「外観」の写真を設定する
- [ ] サロンの雰囲気が伝わる「内観」の写真を複数枚追加する
- [ ] 清潔感が伝わる「施術スペース」の写真を載せる
- [ ] スタッフの親しみやすい「笑顔の写真」を掲載する
- [ ] サロンの「ロゴ」と「カバー写真」を設定する
ステップ4:ファンを作り出す運用と交流(今日から習慣に!)
- [ ] お客様に口コミ投稿を丁寧にお願いしてみる
- [ ] 口コミ投稿用のQRコードを作成し、店内に掲示する
- [ ] 投稿された良い口コミにも悪い口コミにも誠実に返信する
- [ ] 「投稿」機能でキャンペーンやお店の日常を発信する
ステップ1:基本設定の目的と具体的な手順
ここからは、チェックリストのステップ1「基本設定」の各項目について、なぜそれが必要なのか(目的)と、具体的にどうやるのか(手順)を解説します。
このステップは、Googleマップ上でお店の存在を正しく知らせるための、最も重要な土台作りです。
MEO対策ってなに?
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、日本語では「マップエンジン最適化」と呼ばれます。
簡単に言うと、「地域名+業種(例:稲美町 ネイルサロン)」で検索された際に、Googleマップ上で自店の情報を上位に表示させるための対策全般を指します。
この記事で紹介しているチェックリストは、すべてこのMEO対策の基本となるものです。
【チェック項目】Googleビジネスプロフィールに登録する

目的:
まず、Googleマップにお店の情報を載せる大元となるGoogleビジネスプロフィールに、あなたのサロンを登録する必要があります。
これをしないと何も始まりません。
手順:
- Googleアカウント(普段お使いのGmailアドレスでOK)を準備します。
- パソコンやスマートフォンで「Googleビジネスプロフィール」と検索し、公式サイトを開きます。
- 画面に表示される青い「今すぐ管理」ボタンをクリックし、準備したGoogleアカウントでログインします。
- 「自分のビジネスをGoogleに表示する」という画面で、入力欄にあなたのサロンの正式名称を入力し、「続行」をクリックします。もし既に他の誰かが登録していた場合、候補が表示されるので、自分のビジネスを選択します。
【チェック項目】オーナー確認を申請する

目的:
登録したサロン情報が、本当にオーナーであるあなたが管理している、ということをGoogleに証明するための手続きです。
このオーナー確認が完了しないと、口コミへの返信や詳細な情報編集ができないため、必ず行いましょう。
手順:
- 登録プロセスを進めていくと、「オーナー確認を行ってください」という画面が表示されます。
- 確認方法の選択肢(ハガキ、電話など)が表示されるので、「郵送」または「ハガキ」を選択します。
- 連絡先としてあなたの名前を入力し、「郵送」ボタンをクリックします。ハガキが届くまでに通常1〜2週間かかります。
- ハガキが届いたら、記載されている5桁の確認コードを確認します。
- 再度Googleビジネスプロフィールにログインし、「コードを入力」または「今すぐオーナー確認」といったボタンをクリックして、コードを入力し「確認」をクリックすれば完了です。
【チェック項目】サロンの正式名称・住所・電話番号を入力する

目的:
お客様があなたのお店を正確に認識し、連絡したり訪問したりできるようにするためです。
特に、ホームページやSNSなど、他の媒体に載せている情報と一字一句同じにすること(NAP情報の統一)が、Googleからの評価を高める上で重要です。
手順:
- 管理画面の左側メニューから「プロフィールを編集」をクリックします。
- 「ビジネス情報」タブが開かれていることを確認します。
- 「ビジネス名」「住所」「連絡先」の各項目の右側にある鉛筆のアイコンをクリックします。
- それぞれの情報を省略せず、看板やホームページの記載通りに正確に入力し、「保存」をクリックします。住所は建物名や部屋番号まで忘れずに入力しましょう。
【チェック項目】地図上のピンの位置とビジネスカテゴリを設定する

目的:
お客様がマップアプリを使って来店する際に迷わないようにするため、そして「近くのネイルサロン」といった検索でお店を見つけてもらいやすくするためです。
手順:
- 「プロフィールを編集」→「住所」の鉛筆アイコンをクリックします。
- 住所入力欄の下に地図が表示されます。地図の右上にある「調整」をクリックします。
- 地図が拡大されるので、赤いピンをドラッグして、実際の店舗の入り口の場所に正確に合わせます。合わせたら「完了」を押し、最後に「保存」をクリックします。
- 次に、同じく「プロフィールを編集」内の「ビジネスカテゴリ」の鉛筆アイコンをクリックします。
- 「メインカテゴリ」の入力欄に「ネイルサロン」や「美容室」と入力すると候補が表示されるので、最も当てはまるものを選択して「保存」をクリックします。
ステップ2:お客様の信頼を得る情報入力の目的と具体的な手順
土台となる基本設定が終わったら、次はお客様が「このサロン、良さそうだな」と感じるための情報を入力していきます。
ステップ2は、お客様の信頼を勝ち取り、来店を後押しするための重要な情報入力です。
NAP情報の統一とは?
NAP情報とは、Name(名前)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字をとった言葉です。
Googleマップだけでなく、ホームページやSNSなど、インターネット上のあらゆる場所でこの3つの情報を「完全に一致」させることが、Googleからの評価を高める上で非常に重要だと言われています。
例えば、住所の「1-2-3」と「一丁目二番地三号」は人間には同じに見えますが、コンピューターは別物と判断することがあります。表記は統一しましょう。
【チェック項目】正確な営業時間を入力する

目的:
「行ってみたら閉まっていた」という、お客様にとって最悪の体験を防ぎ、機会損失をなくすためです。
手順:
- 管理画面の「プロフィールを編集」から、「営業時間」タブをクリックします。
- 各曜日の右側にある鉛筆アイコンをクリックし、「営業中」のスイッチをオンにします。
- 開始時間と終了時間を設定し、「保存」します。これを各曜日で繰り返します。
- 祝日など特別な日については、「特別営業時間」の項目で「日付を追加」をクリックし、該当日を選択して営業時間を設定します。これにより「祝日は営業」といった表示が可能になります。
【チェック項目】サロンの強みや雰囲気が伝わる説明文を書く

目的:
お店の魅力を伝え、他のサロンとの違いを明確にすることで、お客様に「ここに行ってみたい」と思わせるためです。
手順:
- 「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」タブを開きます。
- 画面を下にスクロールし、「説明」という項目の鉛筆アイコンをクリックします。
- 表示された入力欄に、750文字以内でサロンの紹介文を入力します。
- 「どんなお客様に来てほしいか」「どんなお悩みを解決できるか」「サロンのこだわりは何か」を意識して、具体的な言葉で書きましょう。
例:「稲美町で唯一の髪質改善専門サロン。完全個室のプライベート空間で、本気で髪をきれいにしたいあなたをお待ちしています。」のように、地域名や専門性を入れると効果的です。
- 入力が終わったら「保存」をクリックします。
【チェック項目】サービスメニュー・料金と予約URLを登録する

目的:
お客様が来店前にサービス内容と料金を把握できるようにし、不安なく予約できるようにするためです。
手順:
- 管理画面の「プロフィールを編集」から、「サービス」タブをクリックします。
- 「サービスを追加」ボタンをクリックし、「項目名」(例:ジェルネイル ワンカラー)、「価格」、「サービスの説明」を入力して「保存」します。これをメニューの数だけ繰り返します。
- 次に、「プロフィールを編集」→「ビジネス情報」タブに戻ります。
- 「予約リンク」という項目の鉛筆アイコンをクリックし、ホットペッパービューティーや自社サイトなどの予約ページのURLを正確に貼り付け、「保存」をクリックします。
- 設定後は、必ず自分でリンクを押し、正しく予約ページが開くかテストしてください。
ステップ3:視覚で魅力を伝える写真設定の目的と具体的な手順
文字情報だけでは伝わらないサロンの雰囲気を伝え、お客様の来店意欲を掻き立てるのが「写真」の役割です。
ステップ3では、お客様の心を掴むための写真設定について解説します。
スマホでサロン写真を上手に撮るコツ
- とにかく明るく:日中の自然光が入る時間帯に撮るのがベスト。夜なら照明を全てつけて明るくしましょう。
- レンズを拭く:撮影前には必ずスマートフォンのレンズを柔らかい布で拭きましょう。これだけで写真のクリアさが格段に上がります。
- 水平・垂直を意識する:床や壁の線が曲がっていると、不安定な印象を与えます。スマートフォンのグリッド線機能を使うと、水平・垂直を意識しやすくなります。
【チェック項目】外観・内観・施術スペースの写真を載せる

目的:
お客様が来店前に「どんな場所なんだろう?」という不安を解消し、安心して来店できるようにするためです。
手順:
- 管理画面の左側メニューから「写真を追加」をクリックし、「写真」を選択します。
- 画面右上の青い「写真や動画を選択」ボタンをクリックします。
- お使いのパソコンやスマートフォンから、アップロードしたい写真(外観、内観、施術スペースなど)を選択します。複数枚まとめて選択することも可能です。
- 外観:お客様が迷わないよう、建物の入り口がわかる写真を設定します。
内観:受付、待合、施術スペースなど、お客様が利用する場所の写真を複数枚アップロードし、清潔感や開放感を伝えましょう。
【チェック項目】スタッフの笑顔とロゴ・カバー写真の写真を設定する

目的:
サロンの「人柄」や「ブランドイメージ」を伝え、親近感や信頼感を持ってもらうためです。
手順:
- 上記と同じ手順で、スタッフの写真をアップロードします。自然な笑顔で施術している様子などを掲載すると、お客様の安心感に繋がります。
- 次に、写真追加の画面上部にある「ロゴ」タブをクリックします。
- 「写真や動画を選択」ボタンから、お店のロゴ画像を選択してアップロードします。
- 同様に、「カバー写真」タブをクリックし、サロン全体の雰囲気が最もよく伝わる、一番見てほしい写真を選んでアップロードします。これがプロフィール上部で大きく表示される「顔」になります。
ステップ4:ファン作り(運用・交流)の目的と具体的な手順
情報を一度入力して終わり、では集客効果は半減してしまいます。
ステップ4は、お客様との交流を通じてお店のファンを増やし、継続的な集客につなげるための「運用」のフェーズです。
ネガティブな口コミへの返信例文
万が一、厳しいご意見をいただいてしまった場合も、誠実な対応が信頼回復に繋がります。
例文:
「この度は、ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。〇〇様からいただいたご指摘を真摯に受け止め、今後はスタッフの技術指導および接客対応について、改めて徹底してまいります。貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。」
このように、まずは謝罪し、具体的な改善策を示すことで、他のお客様に「真摯に対応するサロンだ」という印象を与えることができます。
【チェック項目】口コミの投稿をお願いし、QRコードを準備する

目的:
良い口コミは、何よりの広告です。
未来のお客様の来店を後押しする貴重な声を集めるため、積極的にお願いしましょう。
手順:
- 施術に満足されたお客様の会計時などに、「もしよろしければ、Googleマップでの感想を励みになりますのでお聞かせください」と丁寧にお願いします。
- 管理画面のホーム(メイン画面)にある「口コミを増やす」または「クチコミを依頼」というパネルをクリックします。
- 表示された「口コミ投稿用のリンク」をコピーします。
- インターネットで「QRコード 作成 無料」などと検索し、表示されたサイトでコピーしたリンクを貼り付け、QRコードの画像を作成・ダウンロードします。
- ダウンロードした画像を印刷し、レジ横やお手洗いの鏡など、お客様の目につく場所に掲示します。
【チェック項目】全ての口コミに誠実に返信する

目的:
口コミをくれたお客様への感謝を示すと共に、そのやり取りを見ている他の見込み客に対して「お客様を大切にするサロンだ」という誠実な姿勢をアピールするためです。
手順:
- 管理画面の左側メニューから「クチコミ」をクリックします。
- まだ返信していない口コミの一覧が表示されます。
- 各口コミの下にある「返信」ボタンをクリックします。
- 返信文を入力し、「返信を投稿」ボタンをクリックします。良い口コミにも悪い口コミにも、24時間以内を目安に必ず返信しましょう。
【チェック項目】「投稿」機能で最新情報を発信する

目的:
キャンペーンや新メニュー、お店の日常などを発信することで、お客様の再来店を促したり、新規のお客様の興味を引いたりするためです。
手順:
- 管理画面の左側メニューから「投稿を作成」または「最新情報を追加」をクリックします。
- 投稿の種類(最新情報、特典、イベント)を選択します。通常は「最新情報を追加」でOKです。
- 「写真や動画を追加」で目を引く画像をアップロードし、「投稿文」にキャンペーン内容やお店のニュースなどを入力します。
- 「ボタンの追加(任意)」をクリックし、「予約」を選択して予約ページのリンクを貼り付けると、投稿から直接予約へ誘導できます。
- 最後に「プレビュー」で内容を確認し、「投稿」ボタンをクリックすれば完了です。
【応用編】さらに集客を加速させる分析と改善のヒント
基本のチェックリストを実践できるようになったら、次はその効果を測定し、さらに改善していく応用編に進みましょう。
この一手間が、ライバルとの差を大きく広げます。
インサイト機能で見るべき3つの重要指標
インサイト(パフォーマンス)画面を開いたら、まずは以下の3つに注目してみましょう。
- 検索キーワード:お客様がどんな言葉で検索してあなたのお店を見つけたかがわかります。想定外のキーワードがあれば、それは新たな強みかもしれません。
- ユーザーのアクション:「ルートを検索した数」「電話をかけた数」など、具体的な行動の数がわかります。ここが増えれば集客に直結している証拠です。
- 写真の閲覧回数:どの写真がよく見られているかがわかります。閲覧回数の多い写真の傾向を分析し、今後の写真撮影の参考にしましょう。
「インサイト」機能で効果を測定する

目的:
自分のお店の情報が「どれくらい見られているか」「どんなキーワードで検索されているか」「見た人がどんな行動をしたか」をデータで把握し、改善点を見つけるためです。
手順:
Googleビジネスプロフィールの管理画面の左側メニューから「パフォーマンス」をクリックします。
表示されたグラフや数値の中から、特に「ユーザーがあなたのビジネス プロフィールを見つけるために使用した検索語句」や、「ルートのリクエスト数」などを定期的にチェックし、お客様の動向を把握しましょう。
競合サロンを分析して良い点を取り入れる

目的:
自分の地域で人気のあるサロンがどんな情報発信をしているかを知り、良い部分を自分のサロンにも取り入れてレベルアップするためです。
手順:
お客様の立場で、Googleマップアプリを開き、自分のサロンを探す時と同じキーワード(例:稲美町 エステ)で検索してみましょう。
上位に表示される競合サロンのプロフィールをタップし、写真のクオリティ、説明文の書き方、口コミへの返信内容、投稿の頻度などを細かくチェックして、良いと思った点をメモしておき、自分の運用に取り入れます。
まとめ:今日からチェックリストを手にサロン集客を始めよう
今回は、サロン集客を成功させるためのGoogleマップ活用法を、具体的なチェックリストとその手順に沿って解説しました。
たくさんの項目があったように感じるかもしれませんが、大切なのは一度に全てを完璧にやろうとしないことです。
まずはステップ1の基本設定から、今日できることを一つでも始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたのお店がお客様から選ばれるための、大きな変化に繋がっていきます。
この記事のチェックリストが、あなたのサロンの輝かしい未来を作る手助けとなれば幸いです。