公式LINE初心者はひたすら「無料個別相談」をすべき3つの理由

多くの人が公式LINEを始める際、メッセージ配信などを自動化し、効率的に運用する「自動化・仕組み化」に強い憧れを抱きます。

しかし、最初からそこを目指すと、かえって遠回りになることがあります。

実は、公式LINEを始めたばかりの初心者こそ、ひたすら「無料個別相談」を重ねるのが成功への一番の近道なのです。

この記事では、その具体的な理由を3つのポイントに絞って詳しく解説していきます。

目次

無料個別相談をおすすめする3つの理由

  1. ユーザーの悩みが深く理解できる
  2. 信頼できる実績になる
  3. 距離感が近くなって成約率があがる

正直なところ、無料個別相談は手間も時間もかかります。

しかし、事業の初期段階で方向性を間違えてしまうと、後から修正するのが非常に困難になりますので、一つずつ着実に進めていきましょう。

1,ユーザーの悩みが深く理解できる

個別相談は、机上の空論ではない、生きた情報を得られる最高の市場リサーチの場となります。

あなたが事前に想定していたお客様像(ペルソナ)と、実際にあなたの公式LINEに登録してくれたユーザーが抱える悩みは、必ずしも一致するとは限りません。

もし、「メッセージを送ってもいまいち反応が薄いな…」と感じたら、一人で頭を抱えるのではなく、勇気を出して「お悩みや興味があることを直接聞いてみる」のが最も効果的です。

コラム:ペルソナ設定の落とし穴

ペルソナとは、あなたのサービスや商品の「理想的な顧客像」を具体的に設定することです。

年齢、性別、職業、ライフスタイル、抱えている悩みなどを細かく設定することで、発信するメッセージに一貫性が生まれ、ターゲットに響きやすくなります。

しかし、このペルソナはあくまで「仮説」に過ぎません。実際のユーザーとの対話を通じて、この仮説を検証し、より精度の高いペルソナへと育てていく作業が不可欠なのです。

コラム:個別相談で聞くべき質問リスト

個別相談では、ただ話を聞くだけでなく、今後の発信のヒントになる情報を引き出すことが重要です。具体的には、以下のような質問を投げかけてみましょう。

  • 今、一番解決したいお悩みは何ですか?
  • そのお悩みを解決するために、これまでどんなことを試してきましたか?
  • うまくいかなかったことは何ですか?
  • 私の情報発信の、特にどの部分に興味を持ってくださいましたか?
  • 今後、どのような情報を知りたいですか?

2,信頼できる実績になる

無料個別相談の最終的な目的は、もちろんあなたの有料商品やサービスをご契約いただくことです。

しかし、特に活動を始めたばかりの時期は、なかなか契約に繋がらないこともあるでしょう。そんな時は、少し視点を変えてみることが大切です。

思い切って何人かの方に無料でサービスを提供し、その対価として「お客様の声」や「具体的な改善事例」といったリアルな実績をいただくのです。

この「実績」こそが、未来のお客様があなたの商品を選ぶ際に、何よりも信頼できる判断材料となります。

焦って商品を売るよりも、まずは確かな再現性を確立し、お客様からの信頼を得てから有料化する方が、結果的にビジネスは早く軌道に乗ります。

コラム:ただの感想で終わらせない!効果的な「お客様の声」のもらい方

お客様の声をいただく際は、漠然と「感想をください」とお願いするだけでは不十分です。より魅力的で、次のお客様の心を動かす実績として活用するために、以下のポイントを意識して質問してみましょう。

  • サービスを受ける前は、どのようなことでお困りでしたか?(Before)
  • 実際にサービスを受けてみて、どのような変化や効果がありましたか?(After)
  • 特にどの部分が良かった、役に立ったと感じましたか?
  • このサービスを、どのようなお悩みを持つ人におすすめしたいですか?

このように、具体的なビフォーアフターや、おすすめしたい人物像まで聞くことで、非常に説得力のあるお客様の声が出来上がります。

3,距離感が近くなって成約率があがる

商品やサービスが売れる理由は、その品質や機能だけで決まるわけではありません。

特に、顔が見えにくいオンラインでのやり取りが中心の場合、「この人から買いたい」と心から思ってもらえるような信頼感や安心感が、成約率を大きく左右します。

少し想像してみてください。SNSで見かけたばかりで、まだ実績も少ない人が、いきなり数万円もする商品を販売していても、それをすぐに購入するにはかなりの勇気が必要ですよね。

個別相談は、1対1でじっくりと話すことで、あなたの専門性はもちろん、その誠実な人柄を伝え、相手との心理的な距離をぐっと縮める絶好の機会なのです。

コラム:「信頼残高」を貯めてからセールスする

ビジネスにおけるお客様との信頼関係を、「信頼残高」という銀行口座のようなものだと考えてみましょう。

無料相談で有益な情報を提供したり、親身に悩みを聞いたりする行為は、この口座に少しずつ残高を積み立てていくことです。

そして、残高が十分に貯まったとき、お客様は初めて安心して、あなたの商品・サービスという「大きな引き出し(購入)」をしてくれるのです。いきなり商品を売ろうとするのは、残高がない口座からお金を引き出そうとするようなものなのです。

自動化・仕組み化はその後に

無料個別相談を何度も重ねていくと、たくさんのユーザーが抱える悩みや、その解決策のデータがあなたの中に蓄積されていきます。

そのうち、「あ、このお悩み相談は、以前にも受けたことがあるな…」という共通のパターンが、必ず見えてくるはずです。

同じような質問や相談が増えてきたと感じたら、それこそが満を持して「自動化・仕組み化」に着手する最高のタイミングです。

例えば、よくある質問とその回答をステップ配信に組み込んだり、詳しい解説動画を作成して自動で案内したりすることで、あなたが個別に対応しなくても、ユーザーの悩みを解決できるようになります。

このように、まずは泥臭くユーザーと向き合い、得られたリアルな声をもとに仕組みを構築していく。この順番こそが、失敗しない公式LINE運用の王道なのです。

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本岡 直樹
出身:兵庫県 生年月日:1989年10月29日 【経歴】 ・学生時代に起業 ・イベント、サロン経営、アフィリエイト、コンテンツ販売 等を経験し、集客・マーケティングの重要性を痛感して、集客支援をスタート。
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