「購入頻度」を高めるには「個別対応・セグメント」が必須

 そもそもビジネスの売上を構成する方程式があります。

売上の方程式

売上=客数×商品単価×購入頻度(リピート)

 そして、はじめにやってはいけないのは「客数」を増やす。逆に、するべきなのは「商品単価」「購入頻度」を増やすということ。

 この中でも公式LINEは「購入頻度」を高めることができる。

 という話でした。この記事では具体的に公式LINEをどう使えば「購入頻度」を高めることができるのか?を紹介します。

個別対応で購入頻度があがる

 結論から言ってしまえば「個別対応」が最も効果的です。

 言い換えれば、お客さん一人ひとりに合わせた配信や提案をするということです。

 例えば、一斉配信で「こんな商品でました!」とメッセージが届いていもなかなか反応しませんが、「○○さんはこんな悩みがあって、●●すればその悩みが解決できるので、この商品をがオススメです。」と提案する方が良い反応が期待できますよね。 

ベストは「あなた」だけの商品とメッセージ

 さっきの例は少し極端かもしれませんが、ビジネスを始めてまだお客さんが少ないときは「個別対応」もかなり有効です。

 お客さんとしても「みんな」へのメッセージ「自分だけ」のメッセージでは受け取り方も変わってきます。

 ベストは「個別対応」です。完全に一人ひとりに対応するのが良い反応があります。

 でも、客数が増えてくるとどうしても限界がきます。

個別対応を緩やかにしたセグメント

 「個別対応」の重要性は理解した、でも、なかなか時間や労力的にできない…という人は「セグメント」がおすすめです。

 セグメントとは「分類」という意味で、個別ではないけど同じ共通点が絞った集団という意味です。

 セグメントを使ったメッセージの違い

 もし仮に「女性で30歳で東京に住んでいてダイエットしたい」と考えてる人がいた時にどちらの商品とメッセージに反応するでしょうか?

「あなた」だけのメッセージ
  1. みんなのためのダイエット商品
  2. 東京に住んでいる30歳女性限定のダイエット商品

 おそらく2のセグメントされた商品が欲しくなるはずです。

公式LINEの「チャット」をフル活用しよう

 公式LINEを使う時に、個別対応やセグメント(分類分け)をする時に最適なのは「チャット」です。

 公式LINEには「一斉配信」「チャット」の機能があります。

 「購入頻度」をあげるための「個別対応・セグメント」を考えるなら「チャット」の活用がかなり有効です。

公式LINEのセグメント機能も活用する

 まだ、公式LINEの使い方に詳しくない人は「チャット」で個別対応をするのがシンプルでオススメです。

 でも、もっと効率化したい!という人には公式LINEの一斉配信に「絞り込み配信(セグメント配信)」があるのでこちらを使うと便利になります。

絞り込み配信できること

 セグメント配信で何ができるのか紹介します。

「オーディエンス」での絞り込み

 オーディエンスとは、一定の条件でユーザーを絞り込んで配信できる機能です。

 具体的に、絞り込めるのは下の3つの条件です。

オーディエンスの絞り込み
  1. クリックリターゲティング
  2. インプレッションリターゲティング
  3. ユーザーIDアップロード

 3つの違いを簡単に紹介すると、、、

  • クリックリターゲティング:過去に配信したメッセージに含まれたリンクをクリックしたグループに配信
  • インプレッションリターゲティング:過去に配信したメッセージを開封したグループに配信
  • ユーザーIDアップロード自分で作成したグループに配信
属性フィルター

 オーディエンスに意外にも「属性フォルター」での絞り込みができます。具体的には下のような絞り込みができます。

属性フィルターの絞り込み
  • 友だち期間
  • 性別
  • 年齢
  • OS
  • エリア(都道府県単位)

全員「拡張ツール」は必須

 公式LINEでも、労力をかければ「個別対応・セグメント」ができますが、個人的には「拡張ツール」が必須だと思っています。

 拡張ツールっていうのは、公式LINEの機能にはついてないもっと便利な機能が付いたツールです。

 拡張ツールとして有名なものとして「Lステップ」があります。もしかしたら名前を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

 拡張ツールがあれば何ができるの?とイメージできない人もいると思うので、僕が実際に拡張ツールをどのように使っているのかを紹介します。

僕の拡張ツールの活用方法例
  1. LINE登録の入り口をわけて適切なメッセージを配信してる
  2. アンケートに応じて配信内容を変える
  3. ユーザーの反応を細かく分析して改善している

 今回は、3つだけ拡張ツールを使った僕の活用事例を紹介します。

1,LINE登録の入り口をわけて適切なメッセージを配信してる

 1つ目の活用事例は「LINE登録の入り口をわけている」という活用事例です。

 今回は下の3つの事例を紹介します。

LINE登録の入り口を分ける事例
  1. ビジネス:「公式LINE」「インスタ集客」
  2. 飲食店:「来店客」「通販客」

1,ビジネス:「公式LINE」と「インスタ集客」

 1つ目は、「集客代行」のこのLINEの話で、実はこのLINEには入り口が2つあります。

 「公式LINE関係」「インスタ集客関係」です。

 この記事を読んでるのは「公式LINE関係」のことでLINE登録をしてくれた人だと思います。この記事も公式LINEを活用したい人のための記事で「インスタ集客」の入り口から入ってきた人に対しては全く違う配信や記事を紹介しています。

 僕のビジネスは「集客代行」なので集客に関係する「公式LINE」や「インスタ」はどちらもサービスの対象なのはイメージできますよね。 

 でも、公式LINEに興味ある人にインスタのことを伝えても合ってませんし、インスタに興味ある人に公式LINEのことを送ってもダメだと思います。

 なので、LINE登録の段階で入り口を2つに分けてそれぞれの入り口から入ってきた人に対して適切なメッセージを配信しています。

2,飲食店:「来店客」と「通販客」

 2つ目の事例は「飲食店」の公式LINEの事例です。

 この飲食店では通販も行っているので「来店客」「通販客」で入り口をわけています。

 「来店客」の入り口から登録では、よく飲食店で見かけるような「LINE登録でワンドリンク無料!」みたいな特典をしています。そして、そこから登録した人にはお店のキャンペーンや割引といった来店を促す配信を行っています。

 これに対して、「通販客」の場合は購入者というより「見込み客」の状態でLINE登録をします。なので、他店の通販の商品との違い母の日のギフトイベントの時に販促をする配信をしています。

2,アンケートに応じて配信内容を変える

 2つ目の拡張ツールの活用事例は「アンケートで配信内容を変える」です。

 1つの公式LINEに登録してる人でも状況は全然違います。

 例えば、公式LINEに関係するユーザーなら次のような状況の違いが考えられます。

公式LINEに関係するセグメント事例
  1. 興味あるけど公式LINEはまだ作ってない
  2. 公式LINEを作ったけど、いまいち使いこなせてない
  3. 公式LINEを使いこなしててもっと活用したい

 3種類のユーザーの状況は全然違うので、3種類のユーザーに共通する役立つ情報っていうのはありません。

 なので、そんなときはアンケート機能を使って実際にユーザーに聞いてみて、アンケートの反応によって配信内容を変えるようにすればよりユーザーにとって有益な情報を配信することができます。

3,ユーザーの反応を細かく分析して改善している

 3つ目は「分析」についてです。

  公式LINEの活用は「配信して終わり!」ではありません。振り返って上手くいったもの、上手くいかなかったものを分析しないといけません。

 分析はできるだけ細かくデータがわかったほうが次に活かすことができます。

 例えば、新商品の案内をしたケースを考えてみましょう。次の2つならどちらの分析が次に役立つデータになるでしょうか。

新商品の案内の事例
  1. 配信数 → 商品購入数
  2. 配信数 → 商品ページへのクリック数 → 商品購入数

 1の分析だと、「配信数」「商品購入数」しかデータがありません。

 なので、配信が見られてないのか、商品に興味がないのか、何が悪いのかわかりません。

 でも、2のように細かく分析することで、商品ページのクリック数が悪ければ配信の文章が悪かったとわかりますし、商品ページはたくさん見てくれてるけど商品購入数が少ないなら商品にニーズがない、、、といった判断ができますね。