LINE配信で反応率を高めるには熱をもたせる

 この記事では、LINE配信の反応を高めるために必要な「熱」について紹介します。

 「熱」っていうとあいまい感じるかもしれませんが言い換れば「熱狂・興奮」とかを意味します。

 つまり、冷静に合理的に判断するってよりは衝動的に買ってしまう…みたいな感覚に近いですね。

人は合理的に行動できない

 まず、人が行動する時の原理原則を知っておく必要があります。

 よくマーケティングの世界で言われている言葉があります。

 「「感情」で決めて、「理性」で言い訳をする」

 この言葉でもわかるように、人の行動は理性的と思われているかもしれませんが、最後の最後は感情に振り回されます。

人は目の前の欲求を抑えられない

 具体例を考えてみると一目瞭然でわかります。

  • ダイエット中にTVでラーメン特集をしてたら食べたくなった
  • 学校の勉強が必要なのは知ってたのに、友達との遊びを断れなかった
  • 毎日、30分だけでも資格の勉強をしたら将来のためになるのにダラダラしてしまう

 理性で合理的に考えることの方が客観的に判断できていて上手くいきそう。

 でも、「これをすれば良くなる!」「これをすべき!」と理解していても、目の前に欲求があるとどうしても勝てない…というのが普通なんです。

映画やドラマのような配信が理想的

 この話をすると「感情に訴える配信をすればいいんだな!」と理解できても、感情に訴える配信ってどんな配信?と疑問に思うかもしれません。

 参考になるのは「映画」や「ドラマ」のような配信です。

 例えば、スポーツの「ドラマ・映画」が放送されていて、そのに登場している主人公がかっこいい!と思ったら、と自分もちょっとやってみようと思ったことありませんか?

 僕が学生時代に野球をしていたので、野球中継や夜のニュースで野球の試合結果の放送をしてたり、甲子園の特番をしていると野球がしたくなります。

 きっと、これに似たような経験は全然がしてるはず。

「有益な情報を配信しろ」の嘘

 LINEに限らず、何か配信をする時には「有益な情報を発信しなさい」って聞いたことがあるかもしれません。

 でも、先ほどのスポーツのドラマや映画を見ると、自分のやりたくなる。という例でもわかるように「有益な配信」がすべての状況において良いってことではありません。

 むしろ、良い情報を発信することが時には「悪」になることもあります。

 ドラマや映画のような「興味性」「有益性」を比較するおもしろい例を紹介します。

「説明書」と「ドラマ」は正反対の性質

 「有益性」の代表例に「説明書」があります。でも、思い出してほしいのですが「説明書」って最後まで読みますか?

 多分、最後まで読むと眠くなる人がほとんどだと思います。なので、流し読みをしたり作業をしながら読む人がほとんどだと思います。

 でも、説明書って「有益性」で考えればめちゃくちゃ大事です。逆に「興味性」は限りなくゼロですよね。

 説明書と逆の性質のものもあります。つまり「有益性」は少なく「興味性」が高いものは「ドラマ・映画・小説」などです。

 このようなエンタメ系の制作物には有益性はあまりありませんが、おもしろさや感動・興奮を生みます。

 この正反対の2つの性質をもつ「説明書」と「ドラマ」を比較した時にどちらを読むか?と言えば「ドラマ・映画・小説」です。

 つまり「人が読む」を基準にした時には「有益性」よりも「興味性」を重視する方がいいということがわかります。

熱狂を表現して伝える

 感情といっても「熱狂」「悲しみ」「不安」いろんな感情があります。

 今回はその中でも「熱狂・興奮」について紹介します。

他の人の○○してるなら…

 熱狂や熱を表現する方法として心理現象の「バンドワゴン効果」が効果的に使えます。

 バンドワゴン効果っていうのは「みんなが○○してるから、自分も欲しい」という心理効果です。

 お正月の福袋のセールの様子をTVで放送されると「行ってみたいな~」という感情が沸き起こります

 福袋そのものに価値がある。というより人が殺到してるから良いものなのかな?と思うということです。

 他にも、「行列」もバンドワゴン効果の一例です。

 飲食店の行列をみるとついつい「あの店人気なのかな?おいしいのかな?」と感じますよね。

 他人から「強い興味・興奮」を感じると自分のそれに影響されるということです。

拡張ツールでユーザーのアクションを測定する

 LINE配信をみてるとたまに「○○時間で××人の人が購入してくれました!」とか「●●分で予約が埋まりました!」みたいな配信をする人がいます。

 この配信をしてる人は上手く「バンドワゴン効果」を使って熱狂・興奮を表現している一例ということがわかります。

 このバンドワゴン効果を使うには条件があります。

 それは「計測する」です。

 当たり前に聞こえるかもしれませんが「計測」をしないとバンドワゴン効果を使うことはできません。そして、小さいなアクションを計測すればするほどバンドワゴン効果を有効活用できます。

バンドワゴン効果の活用

どちらの方が興味をそそられますか?

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 バンドワゴン効果を狙うにしても、同じ事実を魅力的に見せる工夫は必要なのと配信をしてもちゃんと分析をして後から見直せるようにするにもしっかり「計測する」は必要不可欠ですね。