いきなりのSNS集客はNG!?起業初期の正しい集客戦略

 最近、SNSで「フォロワー○○万人で月収100万人!」みたいなSNS長者がメディアで取り上げられます。

 影響をうけて「自分も頑張るぞ!」と気合を入れるが、実際にやってみると9割以上の人が「ん…全然、集客できない」と思うはず。。。

僕のインスタ集客実績

 ちなみに、僕のインスタ集客の実績は下のグラフのようになっています。

 僕も一時期、インスタ集客頑張るぞ!と思って、頑張った時期がありました。

 1日3時間かけて、毎日投稿は当たり前、ストーリーも1日3投稿して、DMでフォロワーさんとコミュニケーションをとって…やっと公式LINEに5人登録してくれた。でも、売上は0…。

 いつの間にかSNSを頑張ることが仕事になって、フォロワーが1日2,3人増えたら、よし!って思ってた時期がありました。

 初めの1カ月は頑張ることができましたが、2カ月目もSNSを頑張ってもLINE登録が5人…これをいつまで続ければいいの?と思って大きく方向転換をしました、

 今、僕のSNS集客は自分の時間をかけない自動化の施策を取り入れていて、グラフのように徐々にLINE登録数が増えていっています。

【調査データ】フォロワー1,000人以上が約3割!個人のSNSを「メディア」として運営しているユーザーの実態とは|ferret (ferret-plus.com)

 上のデータは有名人以外の一般人の平均のフォロワー数のグラフで、平均フォロワー数はなんと150人…

 まさに、少し前のyoutubeドリームのような現象で、ちなみに、youtubeは85%がチャンネル登録者数1000人以下で収益化すらできていないって知っていましたか?

起業初期でSNS集客は難しい理由

 起業初期の実績のない状態でのSNS集客が難しい理由はいくつかあります。

起業初期でSNS集客は難しい理由
  1. SNSユーザーのほとんどが「読者」ですぐに売上にならない
  2. 強いライバルが多すぎる
  3. 実績がなく投稿内容の信頼がない
  4. 実績がなく投稿内容の信頼がない

❶ SNSユーザーのほとんどが「読者」ですぐに売上にならない

 1つ目は、SNSには「読者」が多くすぐ売上にならないことですが、「見込み客」「読者」の違いって聞いたことありますか?

 僕の認識では

  • 見込み客:商品購入の材料として情報を求める人
  • 読者:無料の情報だけを求めている人

 SNSユーザーは何のために、投稿を見ているのかと言えば、ほとんどは「なんとなく」「暇つぶし」が理由です。

 つまり、商品・サービスを買う気でSNSを見ている人はいません。その状態から、商品・サービスに興味をもってもらって、お金を払ってもらうのは、不可能ではありませんが時間がかかります。

 中長期的にアカウントを育てて、フォロワーを増やすことで、時間がかかってもSNSを育てるというのは賛成ですが、起業初期のすぐに売上が欲しい人がSNS集客からスタートするのはあまり合理的ではありません。

❷ 強いライバルが多すぎる

 2つ目は、SNSには強いライバルが多すぎるという点です。

 SNSはオープンな世界である分、デメリットとして強いライバルもたくさんいて、その中から選ばれないといけません。

 もし、自分がお客さん(ユーザー)の立場ならだれをフォローしますか?フォロワー200~300人程度のアカウント?それともフォロワーが数千~数万のアカウント?

 おそらく多くの人がフォロワーが多く、信頼性のあるアカウントをフォローするはず…。

 起業初期で再現性高くSNS集客を成功させるには、起業前に肩書きやブラントがある人や、ルックスがよくカリスマ性のある。のような才能が必要です。

❸ 実績がなく投稿内容の信頼がない

 3つ目は投稿の質の問題で、起業初期の場合はお客さんの数も少なく、投稿の質を濃くできず、信頼もありません。

 SNSは時に情報よりも、一次情報オリジナリティ・キャラクターの価値が高いメディアです。

 自分の経験した1次情報ではなくよくある内容の投稿が多くなると、ライバルと比較してどうしても薄い内容になります。

 また、フォロワーの数が多さは信用の担保にもなります。

 フォロワー300人のアカウントとフォロワー5000人のアカウントが全く同じ発信をしてても、なんとなくフォロワー5000人のアカウントが信頼される傾向になります

❹ 時間がかかり既存客がおろそかになる

 4つ目は、時間がかかり、既存客がおろそかになることです。

 SNSを本気でやるなら、毎日投稿は当たり前ですが、投稿を作ったり、フォロワーさんと交流するのは意外と時間かかります。

 また、忙しくなり、投稿ができない期間があると、リーチはどんどん小さくなりフォロワーがいても投稿が表示されなくなります。

 時間がなくなる最大のデメリットは、本当に大事にすべき優先順位が変わることです。

■ ビジネスをするなら、大事にすべき優先順位は、、、
  1. ファン(何回も商品を買ってくれる人)
  2. リピート客(数回だけ商品を買ってくれた人)
  3. お試し客(1回だけ商品を買ってくれた人)
  4. 見込み客(まだ購入はないけど、商品に興味がある人)
  5. SNSフォロワー(商品には興味がない人)

 この優先順位が崩れて、SNSフォロワーの優先順位が上がってしまうと、ファンやリピート客の対応がおろそかになります。

 その結果、売上・利益がどんどん下がっていきます。

起業初期の正しい集客戦略・手順

 再現性のある集客手順は「有料集客→無料集客」です。

 もっと具体的にいうと、有料集客で売上・利益を確保しながら無料集客をスタートさせて高利益ビジネスに成長させます。

 個人でビジネスをする時には、無料でスタートできるSNS集客から始める人が多いですが、集客の順番を間違うと、売上をあげるのにかなり苦労します。

有料集客と無料集客の種類

 有料集客と無料集客の種類を紹介しておきます。というのも、、有料集客と聞くと広告費が必要!でも、お金がない…。と感じる人もいるかもしれませんが、有料集客は広告費が必要なものばかりではありません。

 Web広告・ホットペッパーのように広告費・掲載費を先払いが必要な広告媒体もありますが、ココナラやnoteのような販売手数料として広告費を成果報酬型で支払う形の有料集客もあります。

有料集客の例

❶ 成果報酬型(販売手数料)の有料集客

Amazon、楽天、yahooショッピング、、エキテン、EPARK、ココナラ、note、Brain、ストアカ、Udemy

❷ 掲載費型の有料集客

ホットペッパー、ぐるなび、食べログ、折り込みチラシ

❷ 運用型WEB広告の有料集客

Google広告、Facebook・Instagram広告、LINE広告 

※ 組み合わせの有料集客もアリ

無料集客の例

❶ SNS系の無料集客

Facebook、Instagram、youtube、TikTok

❷ WEBサイト系の無料集客

ブログ、ホームページ、Googleマップ

僕の過去のビジネスからの集客戦略事例

 ここでもっと集客戦略を具体的にするために、僕が今まで経験したビジネスを例にして、どんな集客戦略が最適なのか紹介します。

 今回、僕の今までしていたビジネスの中からこの3つのビジネスを例にして紹介します。

  1. エステ・リラクサロン(店舗ビジネス)
  2. 整体(店舗+物販+コンテンツ販売)
  3. 集客代行(オンラインサービス)

 それぞれのビジネスでも、基本の「有料集客→無料集客」の流れは変わりません。

❶ エステ・リラクサロン(店舗ビジネス)

 1つ目の事例は、エステ・リラクサロンで、僕店舗に立たずにアルバイトの女性スタッフにお店を運営してもらっていました。

エステ・リラクサロンの時のメインの有料集客
  • ホットペッパー
  • EPARK
  • 地域情報誌への掲載
エステ・リラクサロンの時のメインの無料集客
  • ホームページ(検索順位アップに広告も少し利用)
  • Googleマップ
  • 紹介

 ホットペッパーの安いプランや地域情報誌などの有料集客の方法を小さくテストをして、それぞれの方法でどのくらい集客ができるのかを試しました。

 僕の場合は、結果的にホットペッパー地域情報誌で反応が良かったので、この2つが主な有料の集客媒体となりました。

 売上が安定してからは、ホームページの検索順位Googleマップの検索順位をあげる施策をしながら、紹介の仕組みづくりをしていきました。

 ホットペッパーでも掲載費は回収ができていたので、有料集客もずっと継続しながら無料集客にも力を入れるという方法をとっていました。

❷ 整体(店舗+物販+コンテンツ販売)

 2つ目は、整体をしていた時の事例になります。

 整体はプライベートサロンのような感じでマンションの1室で施術を行っていて、来店するお客さんに物販とセルフケアのコンテンツ販売を行っていました。

 物販とセルフケアコンテンツは、来店したお客さん以外にもオンラインサービスにして商圏を広げていきました。

整体のメインの有料集客
  • WEB広告(Google広告・Facebook広告)
整体のメインの無料集客
  • SNS(インスタ)

 整体はプラベートサロンのような形で行っていたので、住所を出すことができず、ホットペッパーの掲載ができなかったので、WEB広告で集客をしました。

 マンションの一室で時間も区切っていたので、WEB広告だけで集客をして、物販コンテンツ販売をする時にWEB広告とSNSを併用して集客をしていきました。

❸ 集客代行(オンラインサービス)

 最後の3つ目はまさにこのビジネスの集客代行です。

 集客代行はLINE構築集客サービスなどを販売しています。

集客代行のメインの有料集客
  • WEB広告(Google広告・Facebook広告)
集客代行のメインの無料集客
  • SNS(インスタ)

 このビジネスはまだ途中ですが、現在はWEB広告をメインにして、インスタを自動化させてアカウントを育てている状態です。

 しばらくはWEB広告を継続しながら、インスタのフォロワーが増えて客ができたら、WEB広告の量を減らしてもいいかな…と考えている最中ですが、現在は集客数は広告集客の方が大きくなっています。 

まとめ

 起業をスタートした時に「集客」が課題になることが多いと思いますが、いろんなビジネスをしてみて思うのは「有料集客→無料集客」の流れが鉄則だということです。

 あくまで個人的意見にはなりますが、無料集客だけだと売上を10万円・100万円以上にするのは、再現性の部分でなかなか難しいように感じます。

 無料集客をする時には1年くらい先の集客を期待して始めるのがリアルなのではないかな?と思います。

 自分のビジネスなら「有料集客→無料集客」の順番で取り組むならどんな方法があるのか考えてみてくださいね!