「需要があるのか?」ってすごく大事な視点ですが、僕も含めて見落としがちな部分でもあります。
例えば、自分でビジネスをする時には
- 自分にできること
- 自分がしたいこと
は、自分が体感や感覚がわかるので、考慮できますが「需要」ってリサーチが必要なので直感的にとらえることができません。
でも、「需要があるのか?」っていうのは、言い換えれば「お客さんはいるの?」って話になります。
「需要がある」=「人がやりたがらないこと」だったりもするので、「自分のやりたいこと」でビジネスをすると全く逆になってしまう場合もあるので注意が必要です。
僕の鬼スベリ経験の数々…
僕は「需要のリサーチ」はついつい忘れてしまいます。
「やりたいことをやる」って思考になりがちなので、定期的に立ち止まって「これって本当にみんなが求めてるのかな?」って考えることがよくあります。
1,「水素吸引」で損した話
1つ目の話は、僕がエステのお店をしていた時の話です。
「水素」って何年か前に流行ったの知っていますか?当時は「水素水」がかなり流行ったタイミングだったのですが、僕も調べてみると水素はかなりいいな!って思って導入をしました。
業務用の水素を発生する機械で1個30万くらいの機械を2つ購入しました。
でも、実際にサービスとして「水素吸引」を販売すると始めは興味でき来てくれる人がいましたが、その後のリピートが極端に少なかったです。
ブームとして一時的に「水素」というワードが流行っただけで需要そのものが高くなったわけではなかったということですね。
最終的に、マシンの購入費は売上+売却でギリギリ初期費用を回収できなかったと思います…。
2,「肩こり」と「腰痛」どっちにする?
2つ目の話は、需要を商品の切り口として考える方法です。
僕が整体をしている時の話ですが、整体っていろんな悩みを解消できます。例えば、、、
- 肩こり
- 腰痛
- 四十肩・五十肩
- 骨盤矯正
- ぎっくり腰
- 頭痛
- 生理痛 etc…
どの切り口でお客さんにアプローチするのかによって全然結果は変わりますよね。
人数的に多そうなのは「肩こり」や「腰痛」だと思いますが、実際どのくらい需要の違いがあるのかリサーチしないと答えは出せませんよね。
こういう時に今回紹介する「需要チェック」の方法を知ることで、データとして需要の大きさをとらえることができるのでかなり便利です。
Google広告のキーワードプランナーを使う
結論から言えばGoogle広告の「キーワードプランナー」というツールを使うことです。
キーワードプランナーを使うと「Googleでの検索数」をみることができます。
「検索させる」=「需要」とかなり関係がありそうですよね。
実際のキーワードプランナーの画面
実際に「キーワードプランナー」を使うとこんな画面になります。下の画像は「ブログ 集客」を入力しているので、それに関するキーワードと「月間平均検索ボリューム」が表示されています。
上の例でいうと、同じ「集客」でも「ブログ集客:1000~1万」に対して「facebook集客:100~1000」となっています。
つまり、大まかな比較でいうと「ブログ 集客」の需要は「facebook 集客」の10倍の需要があるということです。
もし、自分が「ブログ 集客」「facebook 集客」どっちの市場で戦うか選んでいいよ!って聞かれたら普通ならたくさん検索されている「ブログ 集客」で勝負する方がお客さんが多そうな感じがしませんか?
キーワードプランナーの具体的な使い方:わかりやすそうなサイト
「検索する」ってかなり熱量が必要
検索って実はかなり熱量が高い行動であることがわかります。
そこまで気にするようなことって聞いたとしても検索するってほどにはならないと思います。逆に、悩みが深かったり強い興味があると「検索」をしますよね。
その人の検索履歴を見ると、正直な欲求や興味がわかってちょっと恥ずかしいことかもしれませんね。
「言葉」より「行動」が大事
よく需要をチェックする時に「アンケート」や「お客さんに聞く」という方法もありますが、言葉を聞いても完璧に信じていいわけではありません。
「言葉と実際の行動が違う」なんてことはよくあります。
運動は大事!って思ってる人はたくさんいますが、実際の運動してるのは全体の10%くらい。カロリーの取りすぎはダメなのは知ってるけど、ヘルシーな食事は飽きる…。
一見、ダメダメなのが人間ですね…笑
なので、「検索数」でのリサーチは「実際の行動」なので人間の本能むき出しの潜在ニーズをリサーチすることができます。
「検索数」と「悩みの深さ」は反比例する
ここで少し数字の見方について紹介しますが、今回紹介したGoogleキーワードプランナーは確かに「検索数」は検索できます。
でも、検索数が多ければいい!ってことでもないので注意が必要です。
需要での「潜在層」と「顕在層」は上の図をみてもわかる通り「潜在層>顕在層」になります。
つまり、検索数が多いワードだけを追っていくと「潜在層=悩みが浅い」のターゲットにアプローチしがちになります。
大事なのは「数の一番多いものを選ぶ」ではなく「自分のターゲットの市場は十分あるか?」の判断が必要になります。
必要な検索数の目安
実際にGoogleのキーワードプランナーをリサーチしてどのくらいの検索数があればいいのか?
実際の正解は実践してみないとわかりませんが、僕の経験とシミュレーションを少し紹介します。
兵庫県加古川市のエリアビジネスの場合
シミュレーションの対象として、僕の住んでる兵庫県加古川市(人口約26万人)で調べてみます。
今回は、エリアの決まってる店舗ビジネスで考えてみます。
今回、選んだキーワード
- エステ
- マッサージ
- 整体
- リラクゼーション
- 脱毛
今回はこの4つのキーワードでキーワードプランナーを見てみました。
その結果はこちら↓
結果をまとめておきます。
- エステ:90
- マッサージ:1000
- 整体:320
- リラクゼーション:110
- 脱毛:210
このような検索数になっています。この数字だけみると圧倒的に「マッサージ」の需要が高いのがわかりますね。
エリアビジネスで言えば、関連ワード(例えば、「エステ」なら「フェイシャルエステ」「シミ改善」など)を含めて月間平均検索数で1000あたりは超えておくと需要が見込めるという感じです。
オンラインビジネスの場合
次は、オンラインビジネスの場合での目安を紹介します。
店舗のようなエリアビジネスと全国を対象にするオンラインビジネスの違いは地域を絞らなくていいので、ニッチな部分でせめても一定の検索数が確保できるということです。
よく「○○の専門家になりなさい」って言われると思いますが、オンラインビジネスなら有効ですが、エリアビジネスの場合だと専門家に絞りすぎると需要がなくて集客できない…。ってこともあるので、ある程度広いニーズに対応する必要があります。
「占い」を例にすると…
今回はオンラインビジネスの中でも「占い」を例にしてみます。
今回選んだキーワードは「占い」「四柱推命」「生年月日 占い」この3つのキーワードです。
同じようにキーワードプランナーに入力してみると…こんな結果になります。
わかりやすいように結果をこちらにも書いておくと
- 占い:550000
- 四柱推命:10
- 生年月日 占い:40500
このようになります。検索数の差がヤバイですね…。
僕も詳しくないので、調べた情報で説明しますが「四柱推命」って生年月日や生まれた時間を元にした方法のようなのですが、そもそも「四柱推命」って検索数が少ないことからもわかるように、この占いの手法がそもそも専門用語になっている可能性があります。
同じ手法であっても「四柱推命で占います」というより「生年月日で占います」と伝えた方が身近なワードして伝わるということがわかりますね。
まとめ
今回の記事をまとめると「キーワードプランナーを使って需要をリサーチする」ということでした。
あくまでも「現状を知る」ための方法なので、この情報から自分のビジネスをもっと上手に活かすにはどうするか?のヒントになればと思います。
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